観We Become What We Behold 紙面観察ノート

幕の進行 ― 4幕と後日談、写真の役割

本編は4つの幕と、クレジット後の後日談でできています。幕が変わると、写真を撮る対象も、街の反応も変わります。

01第一幕:写すと広がる

第一幕は「写すと広がる」を覚えるパートです。帽子の男を写すと全員が帽子をかぶり、次に帽子をかぶった人を写すと全員が脱ぎます。恋人の写真は2人を恥ずかしがらせ、街から恋人が減ります。

この幕の写真は、街の「流行」を操作します。誰も見ていない写真はコオロギを呼ぶだけで、派手な変化は起きません。まずは、写した対象が画面のどこにいて、誰が見に来たかを観察するのがおすすめです。

02第二幕:3段階の世論

第二幕は3段階に分かれます。叫ぶクレイジー・ピープ、怯える緊張した人、鼻持ちならない人。どれも「その瞬間」を写さないと進まず、外すと「just missed it」や「somethingInteresting」が返ります。

1段階進むたびに、テレビを見ている観客が1人だけ別のタイプに置き換わります。円の観客が緊張した人になり、次に鼻持ちならない人になり、最後に怒った人になる。街の世論が、写真1枚ごとに1人ずつ入れ替わっていく構造です。

この幕の見出しは「CRAZED SQUARE ATTACKS」「CIRCLE FEARS SQUARES」「SQUARES SNUB CIRCLES」。どれも形のあいだの感情を名指ししています。

03第三幕:怒りが4人ずつ増える

第三幕は怒りの連鎖です。叫ぶ怒った人を写すと怒りが4人増え、観客は2人。怒り比率が0.5を超えると抗議する恋人たちが現れ、1.0になると第四幕へ進みます。

怒り比率は「怒っている人の数 ÷(住人の数 - 1)」で計算されます。分母から1を引くのは、写真を撮っている観察者を数から外すためだと読めますが、コードに説明はありません。

この幕では、助け合い、抗議、変わり者、恋人を写したときにも宣言の1行が出ます。怒りを写す以外の写真にも、意味が残されているわけです。

04第四幕:発砲と大量殺人

第四幕は殺人です。帽子の男が画面の左外から歩いてきて、x=420を超えて立ち止まります。しばらくすると自動で銃を抜き、そのまま発砲します。撮影は引き金ではありません。発砲の瞬間、画面が振動し、血の粒子が30個飛び、全員がパニックの人に置き換わります。

銃を抜く前の帽子の男を写すと「hats ain't cool no more, haven't you heard?」。銃を抜いたあとに写すと、見出しは「. . .」になります。どちらも写真としては記録されますが、発砲は時間で起きるので、撮らなくても物語は進みます。

05第五幕:後日談(別シーン)

第五幕は本編ではなく、クレジット後の短い後日談です。暗い部屋に18本の蝋燭、2人の恋人、3匹のコオロギがいて、ここで1枚撮ると最後の画面(製作者のリンクと「SHARE THE PAIN:」)に進みます。

本編のパニックでは、写真を撮るたびに殺人者が2人増え、武器が銃→バット→ショットガン→斧と巡ります。2回目の撮影から画面が引き始め、コードのコメントによれば20秒かけて「現実の部屋」まで引くとクレジットへ進みます。

この後日談だけは、街の外にカメラが置かれています。撮影枠の表示は幅120×67.5で、本編の8分の1。撮っても街は動かず、静かに終わります。

06幕ごとの対象と見出し

4幕+後日談の流れ(見出しは英語原文)
幕主な対象出る見出し次に起きること
第一幕帽子の男、恋人、コオロギOOH NICE HAT ほか街の流行が変わる
第二幕叫ぶ人、怯える人、鼻持ちCRAZED SQUARE ATTACKS ほか観客が1人ずつ入れ替わる
第三幕叫ぶ怒った人SQUARES HATE CIRCLES ほか怒りが+4、0.5超で抗議
第四幕帽子の男. . .自動で発砲、パニックへ
後日談何でも(見出しなし)最後の画面へ